2008年は日中平和友好条約締結30周年にあたります。この記念すべき年に「南京・平和 友好桜花園」の建設が始まることは大変喜ばしいことであります。
日中両国は一衣帯水の隣邦であり、漢の時代から政治、経済、文化など各領域で深い交
流を続けてきております。近年、悲惨な戦争を体験しながらも、それを乗り越えて、両国は 信頼関係を築き、互いに友好発展を遂げてきております。
「南京・平和友好桜花園」は、書道界で活躍している日中文化交流促進会理事長
劉洪友 先生が故郷南京に私財を投じて建設しているものであります。劉洪友先生は来日以来、教
育者として中国書法の普及に尽力を注ぐだけではなく、日中文化交流活動も積極的に行い、日中の掛け橋として尽力されておられます。
南京はかつて六朝古都として栄え、民国時代には首都でありましたが、御存じの様に、不
幸な戦争の記憶を留めている特殊な文化と歴史が存在する都市であります。このような地に
こそ新時代に向け、日中平和友好交流事業の舞台をつくることが必要であり、「南京・平和 友好桜花園」を建設されるということは大変有意義であります。
先生の日中友好にかける情熱と行動に心から敬意を表するものであります。さらに「中国
書法博物館」が併設されるとのことであり、東アジアの文化の基調である漢字を通じて、一 段と文化交流が促進されるものと考えます。
皆様方の御支援と積極的な御参加を心よりお願い申し上げます。
桜花園建設実行委員会最高顧問
第76・77代内閣総理大臣 海部俊樹

南京は中国の四大古都の一つであり、紀元前472年越王勾践の築城から六朝(孫呉・東
晋・宋・斉・梁・陳)、大明、太平天国、孫文民国が首都とした歴史上特殊な、政治・経済・
文化を持った地域であります。しかし、近代では残念な出来事で世界から注目を浴びる都 市となっています。
中日国交正常化35周年であった2007年は両国総理大臣をはじめ政府要人の訪問と交
流が行われ、更には日中文化スポーツ交流年を契機として民間の交流が頻繁に行われま
した。そして、2008年は中日平和友好条約締結30周年、北京オリンピック開催年として、 日中交流史上で今までになく相互交流の盛んな年になると思われます。
世界は平和を呼びかけ、国家は平和を擁護し、人々は平和を必要としています。天時・ 地利・人和の時代に、元内閣総理大臣海部俊樹先生の多大なるご協力、中国大使館の支
持を受け、私共は南京の約2万5千坪の土地に10000本の桜の植樹を行い「南京・平和友
好桜花園」を2008年10月に開園し、「1000人桜花書道展」を開催いたします。これは日中
間のみでなくアジアそして世界に対して大変意義ある文化事業であります。賛同して下さ る方々にとっても偉大な功績となり、後世に名を残すこととなるでしょう。
私は書道芸術家として日本で中国書法学院を設立し、10数年来書道教育を行うと同時に
日本の書道界と文化を愛好する方々と深く交流を続けて参りました。桜花園には私の長年 の夢
「中国書法博物館」の計画もしております。博物館では中国初となる様々な国の書道 文化を紹介し、更には関連施設として、国際会議の開催を目指した平和友好館などの建設
を段階的に進めて参ります。 芸術には国境がありません。平和友好を望む方々と、共に創造してゆきたいと真剣に希望
しています。この「南京・平和友好桜花園」「中国書法博物館」が世界の国々と人々の更なる 文化交流の舞台となることを願っております。
桜花園建設実行委員会事務局長
NPO法人·日中文化交流促進会理事長 劉 洪友